協会員である中小企業診断士の役割
震災後もなお続く景気の低迷や、高止まりする円高、電力需要の制約など、我が国経済は、かつてないほどの大きな難局に直面している。また、海外においては、ドル、ユーロともに通貨危機が叫ばれ、欧米を中心とする世界景気の減速が顕在化してきた状況も見られる。
こうした中で、我が国の中心に位置しモノづくりを中心とする国際的な産業集積を誇る愛知県において、地域産業・地域社会の主要な担い手である中小企業、NPO、公益法人などの諸活動を活発化させながら、産業経済の活力を向上させ、地域社会の発展、安定化が図られていくことは、日本のみならず、閉塞感が漂う国際社会からも、大きく期待されているところである。
こうした中で、平成24年4月、新たに一般社団法人愛知県中小企業診断士協会を設立した。この新しい協会の全ての構成員である中小企業診断士は、中小企業の経営手法、経営支援に関する専門的な知識と経験を有する者として唯一国から公式に認められた有資格者である。
いうまでもなく中小企業診断士は、その保有する高度な能力を生かして、経営の診断、経営に関する助言を行い、中小企業等の創意工夫や自助努力を助長し活性化させていくことを最大の使命としている(中小企業支援法)。
愛知県内最大の中小企業診断士の集まりで、経営手法、支援に関する専門家集団である『一般社団法人愛知県中小企業診断士協会』は、日本国内外からの期待や要請に対して的確にこたえるべく、高度で専門的な経営診断・助言を通じて、社会の主要な担い手である中小企業、NPO、公益法人などの活性化を推進し、産業経済、地域社会の発展を促しながら、社会的役割を積極的に果たしていくこととする。
また、平成28年4月1日に愛知県から公益社団法人に認定されて、公益活動を通じて社会的な役割を担っていく団体として公に認められた。